国債のリスクについて今回は、2の国債のリスクについて書きます。まず、国債に限定せずに、全体共通のリスクから考えましょう。 1価額変動リスク : 現金に換金するときの金額が変動する。 2流動性リスク : 現金に換金したいときに、換金できない。 3デフォルトリスク: 株であれば倒産により、株券がただの紙切れになるリスク 債券であれば、債務不履行により、決められた利息が支払われない、 また決められた償還金が戻ってこないリスク。 1については、特に説明しないでも大丈夫だと思いますが、 日々価額が変化していくリスクですね。 2は、売りたいときに、売りたい価額で、売ることができない場合があるリスクです。 売るということは、買う人がいて、はじめて売買が成立します。 市場に流通している数量が極端に少なかったり、興味を持つ人が限られている銘柄は要注意です。 (流通している数量が少ない場合には、価額変動リスクも高くなります) では、国債の「リスク」を見ていきましょう。 1価格変動リスク、2流動性リスクは、もちろんあります。 但し、償還するまで保持しつづける場合には、価額変動リスク、流動性リスクはなくなり、 3のデフォルトリスクだけになります。 次回は、債券の価額変動について書きます。 --------------------------------------------------------- 【運用会社について3】(投信投資顧問会社) 顧問料について 顧問料は、預かり資産に顧問料率をかけて計算します。 顧問料率は、投資顧問業協会のHPから見ることができます。 A社の顧問料率は、下記の通りです。(国内株式運用の場合の年間顧問料) 10億円までの分 0.45% 10億円超 20億円までの分 0.35% 20億円超 30億円までの分 0.30% 30億円超 50億円までの分 0.25% 50億円超 100億円までの分 0.20% 100億円超の分 0.15% 例えば、預かり資産額毎の顧問料は、下記の通りです。(年間) 5億円 → 5億円×0.45% = 225万円 10億円 → 10億円×0.45% = 450万円 20億円 → 450万円 + 10億円×0.35% = 575万円 50億円 → 575万円 + 20億円×0.25% = 1075万円 100億円 → 1075万円 + 50億円×0.20% = 2075万円 200億円 → 2075万円 + 100億円×0.15% = 3575万円 100億円を超えると、1億円当たり、15万円増えるだけになります。 この顧問料は、利益が出ても、損が出ても、同額を頂きます。 この金額が高いのか、安いのかは、お客様のご判断です。 あなたは、どう感じられますか? 運用会社から見ると、この金額では経営は厳しいのですけどね。 顧問料は半年毎に請求することが多いですね。 お客様に請求書をお渡しして、振り込んでいただきます。 次回は、委託者報酬について書きます。 |